たったそれだけだよ それでどうしてこんなに嬉しいんだボクは なんでもないことじゃないか それでどうしてこんなに喜ぶんだいキミは 自分でそう仕向けたんじゃないのかい? 上手くいったから嬉しいのかい? まだつながってる それが嬉しかったんだよ キミが笑ってくれるなら…… ボクは望まない ただ喜ぶ 1218 白く染まる朝 不思議と透き通る心 全ての想いは彼方に押しやられ ただその白に心奪われて ひととき温度さえも失う 白が増えれば増えるだけ 強く魅せられ 想いは全て塗りかえられて 高揚するばかり いつか無くなってしまうのだろうか いつか嫌になるほど埋もれてしまうのだろうか 消えてゆく白を見るたびに ふと考える 1218 この匣(はこ)の中で 僕はとっくに壊れているよ あァ みんなの前では気付かれないように「演技」しなくっちゃ この匣から伸びている 細〜い一本の線の先につながっている君だけに 壊れたこの僕を見せてあげるヨ 1028 頭が視たものに 心が感じたものに ついていかない――ついていけないこの腕 もどかしくて もどかしくて どうにもならない感情の捌け口を このカラダのどこかにつくってあげないと きっと重たすぎて潰れてしまう 誰に頼るともなく 自分自身で 他人(ひと)を望むともかなわず かなえず おのれで打ち勝つとも越えられず なげき 終わらない巡る想いと 向かい合う強さに いつか、見つけ出して…… 1016 痛み… あなたが消えてゆく その悲しみ 痛み 消えるはずがないなどと どうしてそんなこと思えたのだろう 否 消えてほしくないという それは『願い』だ… そう、痛いんだ 散ってゆく こうも簡単に ただ見ているだけ 触れることのかなわない世界ならなおさら そういう世界だと言われるかもしれない でも言わせない 言いたくない 越えてなどゆけない 抱えてゆくことしか きっと自分には出来ない 巻き戻せばあなたはいる けれど あなたは消えていった 手の届かない場所で あなたは散っていった 生き長らえし者よ あとは君たち次第だ 咲くも褪せるも 君たちが何を想い、動くかだ 痛みを抱えて 私はここで見ているよ… 0927 拾わなければ いつまでも流れてゆく どこまでも流れてゆく そして彼方へ消えてゆく 再び流れてくるその時には 形を変えて たとえ拾い上げたとしても 流れていた時とは違う形 『遺す』その瞬間まで 幾度となく形を変えて 遺されて初めて その形をこの世界にとどめるのだろう 0917 忘れられないこの想い 捨てられないこの想い 届かないこの想い 伝えられないこの想い 閉じ込めて隠して 一人で苦しんで それで良いなんて思わない 叶うならば願いたい 今はただ 秘めるだけのこの想い 0822 いつか言ったね 昔はいると信じていたと 今はいると信じたいと だけど少し、違う気がする 上手くは言えないけれど、何か 違うよ この目で見た世界はきっと… 0822 君たちは本当は何を考えているんだい? 自由に考え生きているのかい? その想いは創られたものじゃないよね? 進む道を決めているのは自分だよね? ボクは見ているだけのつもりだけど たくさん口を出している気がするんだ 君たちの想いはボクが創ったものじゃないことを 行く先を決めているのはボクじゃないと 信じたい。 0822 同じ道を歩いてきた僕達 同じものを見ていたようで 同じものを感じていたようで 同じことを考えていたようで どこか違うところを見ていたんだね 何か違うものを感じていたんだね 何か違うことを考えていたんだね だから今 僕らはこんなに違う おんなじようで どこか違う きっと 似ているだけなんだ 同じなんて事は無いんだ だから今 僕らはこんなに違う道を歩いているんだ… 0805 ともすれば 落ちてゆきそうになるこの心を 繋ぎ止めているのはくやしいけれど あのコトバだ ともすれば なくしそうになる心を奮い起こしてくれるのは 痛いほど突き刺さる 君のその言葉だ …礼を言う。 0801 何も無い日々 何事も無い日々 何が生まれる? 何か生まれる? 何も無いからって 心が何も感じなければ 何一つ生まれやしないよ 何も無いようで 本当はいろんなことがあるんだから 小さなことに心を傾けてごらん 数限りない ものたち が生まれるよ 気づかないで見落としてゆく 気づかないでただ流れ去ってゆく そんなの悲しいよ せめて 身体の内(なか)を通して 右から左へ 上から下へ 前から後へ… そしたらきっと たとえ覚えていなくても 言葉にできない ものたち は残っているよ あなたの心が ふえているよ 0726 わたしはわたしを守るために みんなを傷つけた この身体には一つの傷もつかなかったけれど この心には深い深い傷ができた だから あなたがあなたの大好きな人達を傷つけなくてもいいように 傷つける日が来ないように わたしがかわりに戦うよ 0721 そう ここは 閉じられた空間 開かれているようで 限りなく閉じられた場所 『恐れ』 唯 それだけが この場所を閉じている 開かなきゃいけないと 君だって分かっているんだろう? 感じているんだろう? だからここにいるんだろう? あと一歩 もう一歩 少しずつでも ほら ね? 0715 詩(うた)ってなんだろう うたうって何だろう ただありのまま ボクはここにいるだけなのに かざりたくない ここにいるのは心だから それでも文字は踊る そして自ら着飾る こっちのほうがきれいでしょ? こうしたほうがすてきでしょ? 一番のおしゃれやさん ボクの心を仕立ててる 踊る文字たち 言葉たち 0715 ありがとう が言えない この口は 『良かったね』 と形を作る 『良かったね』 と音を出す 今はきっとそれでもいいよ 今はきっと それでもいいんだよ いつかきっと 音になれ 『 ア リ ガ ト ウ 』 0714 音が舞い 描かれる 音が流れて 紡がれる 生み出すこの手が熟れる日はいつの日か 生み出すこの手に実る日はいつの日か… 0714 焦る、悩む。 遠いから 上手く行かなくて、自己嫌悪。 不安、恐れ。 高いから でも届きたくて、手を伸ばしつづける。 0712 |