うさぎとかえる 〜うさぎ と かえる〜

 うさぎはいつも泣いていました。
 だってからだの毛がぜんぶ緑だから。そのせいで友達もできないし、親きょうだいにも見捨てられたし…
 ひとりぼっちのうさぎは、友達になってくれるだれかを探しに旅に出ることにしました。
 そしてある日、森の中の池のそばにたどり着くと、灰色のかえるがいました。
 泣いているうさぎを見て、かえるは話しかけました。
 うさぎがわけを話すと、かえるは、
「わしはこのままでもいいが緑のからだもええからのう。どれ青岩のところへ行ってとりかえんか?」
 といいました。
 うさぎは「青岩ってなあに?」とききました。
 青岩はふしぎないわで、山のてっぺんの泉に中にあるんだそうな。
 とにかく行けばわかるからと、二匹はいっしょに山をのぼりました。
「それとびこめ!」
 かえるのかけごえでいっしょにとびこむとあらふしぎ。
 二匹の色がいれかわっているではないですか!
 きれいな葦毛あしげになったうさぎはおおよろこび!
 渋い緑色になったかえるもまんざらではなさそう♪
 二匹はなかよく山をおりましたとさ。









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